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プライス・ダウンより価値観を変えて付加価値づくりに成功した事例。
夫婦の小遣いが激減しているというデータがある(明治安田生命保険調べ)。夫は、07年に比べ、14%減の3.5万円、妻は、33%減の2.1万円になっている。09年度は、日本全体が“バーゲン列島”になり、デフレ宣言が政府から出され、節約ムードに覆われている。
しかし、消費は、個人と社会の歯車を正しく回転させる。エコに貢献し、社会に役立つ“ソーシャル消費”もある。“家飲みパーティ”が、ママ友の間で開かれ、節約疲れをいやしている。米国では、90年代から06年にかけて、平均年収2万ドルで32.9%増加した就労主婦(他方、男性は平均年収3万2千ドルで僅か6.3%アップ)が、家族のために自由に使えるお金を持った消費の担い手として、マーケットの注目を集めている。日本でも家庭の財布を握っている主婦へのアプローチが活発になっている。
買場を眺めてみよう。10円でも安い大根を求めている人々にとっても、高級車のデーラーにいる人々にとっても、<価格比較>と<価値比較>の掛け算で、購買決定が行われている。<価格比較>とは「実質価値」の比較であり、<価値比較>とは「付加価値」の比較である。「実質価値」比較では、チラシや店頭吟味が購買決定に影響を与え、「付加価値」比較では、広告キャンペーンが機能するゾーンである。購買動機に大きな影響を与える「付加価値」を高めて販売不振から脱し、販売促進に貢献した事例を見てみたい。

※Effie Ⓡ Awards より引用 (www.effie.org)
ピザの注文が減り、売上ダウンしたピザハットはどう対処したか。
ピザハットのようなビッグブランドであろうがなかろうが、顧客はわがままだ。ピザに飽きたら、パスタをどうぞと言っても、そう簡単にはいかない。また、“ピザ専門店のパスタ”という偏見とも戦わなければならなかった。事実、パスタの売上は、ピザハット売上の0.4%に過ぎなかった。
そこで、パスタをピザと同じくらい食べてもらおうという挑戦を試みた。1カ月にピザよりもパスタを食べる頻度が多いというピザハットの顧客調査が、その根拠だった。では、“ピザ屋のパスタ”をどう導入したか、詳細を見てみたい。
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※Effie Ⓡ Awards より引用 (www.effie.org)
16年ぶりにセールスを回復をしたウイスキーの戦略とは。
驚異のカムバックを果たしたロングテール商品の戦い方。

カナディアン・クラブは、60年代、70年代とウイスキーのトップブランドだった。しかし、ターゲットと一緒にブランドも年をとり、需要が衰退した。いまや、“お父さんが飲んでいたブランド”として想起されるようになってしまった。ブランドのターゲットの若返り化が緊急の課題になった。
日本でもウイスキーはロングテール商品になっている。ヘビーリカーを軽くして気軽に若い世代に飲んでもらうために、サントリー「角瓶」を、ソーダと割ったハイボールとして推奨し、売上を伸ばし、取扱店を前年比4倍の6万店に増やした。カナディアン・クラブの売上アップの手法は、日本とどう異なったか、詳細を見てみたい。
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※Effie Ⓡ Awards より引用 (www.effie.org)
米国のガム会社が、ガム離れをした若者をどうやって取り戻したか。(そして、日本の場合)

奇しくも日米の2ブランドが、ガム離れした若者を捉え、今までとは全く違うガムであることを同様に訴求し、大ヒットした。米国のリグレーは、 “新感覚”を体験することを訴求、好奇心を刺激するCM展開を行った:(以下、左クリックでCMをご覧下さい)
http://www.youtube.com/watch?v=bCjPP7liZCA&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=mbQDxnw16Ts
http://www.youtube.com/watch?v=Zv4h-4ibclM&NR=1
http://www.youtube.com/watch?v=Ixy1TMM-F20&NR=1
日本のロッテは、「噛むのが面倒くさい」という若者の声をうけて、新食感を奇妙なCMダンスを通じて、新商品の奇抜さを表現して、興味から購買に結び付け、半年で5千万個販売の大ヒットを記録した:
http://www.youtube.com/watch?v=ipTUblPXzE4
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※Effie Ⓡ Awards より引用 (www.effie.org)
マックカフェが、スターバックスの本拠地シアトルに、どんな殴りこみをかけたか。(そして、日本、カナダ、フランスの場合)
スターバックス発祥の地で、マクドナルドが、コーヒーを導入する。これ以上困難な課題はないだろう。シアトルは、コーヒー文化のメッカである。スタバの店舗はマックの店舗の4倍あり、街の角々には個人経営の喫茶店がある。敵はスタバではなく、シアトルの人々のコーヒーに対する見栄っ張りなこだわりを覆す必要を感じた。
即ち、身近なはずのコーヒーを気取ったものにしている誤りを正すキャンペーンを展開した。街頭にコーヒーの懺悔室を設置し、気取ったシアトルのコーヒー文化に対し、本音を吐き出させるように仕向けた。
また、ウエブサイトに、告発文キットを提供し、懺悔をゲーム感覚にした。マックの気取らないコーヒーこそ、本来の姿であることを伝え、試飲目標の173%を達成した。
http://unsnobbycoffee.com/
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その他の都市ではどういう展開をしたか。例えば、日本では、単に安いだけではなくコーヒーの美味しさを感じさせるために、歌舞伎役者を登場させたCMを展開した:
>>CMを見る

カナダのバンクーバーでは、マックコーヒーの試飲を薦める街頭のPOP展開(※写真はADVERTOLOGより引用)

マック・コーヒーのパリ登場を告げるポスター。コーヒーが主役になり、バーガーが小さく見えることを表現したもの。(※写真はADVERTOLOGより引用)