※Effie Ⓡ Awards より引用 (www.effie.org)
先入観を変えるためにどう挑戦したか。
ネガティブを消すブレーンウオッシュ戦略とは。
コーク ゼロ “コークとコークゼロは、同じ味がする”
戦略的アプローチ
コーラの最大のヘビーユーザーである18-34歳の男性は「ダイエットソーダは、まずい」と体験的に知っていた。コークゼロは、コークと同じ味だということを、このターゲットに説得することが、最大の課題であり、2つの方向で行う:
・ダイエットソーダに対する悪いイメージを払拭する
・コークゼロは、コークと同じくらいいい味がする
また、砂糖たっぷりのソーダが好きなヘビーユーザーの多くは、35歳を過ぎると、低カロリー飲料のミネラルウオーター
や、スポーツドリンク等へスイッチするのを、コークゼロが受け止める意味をもつキャンペーンでもある。
目的
ビッグ・アイデア
味の混乱をつくりだせば、コークとコークゼロの味の近似性が伝わる。
ターゲットにとって“ダイエット”は、最悪の言葉だ。
若者は、“ダイエット”飲料には、懐疑的であり、おいしくないという印象を持っている。一方、彼らはコカコーラをこよなく愛している。コカコーラの味でゼロカロリーは、信じない。もし、あるのなら、それを確認するために、ぜひ試飲したい。
消費者調査では、コークゼロを試飲したひとは、まさにコークの味だという感想を記している。どっちがどっちだという混乱も招いていた。結論は、ゼロカロリーよりも味の近似値にフォーカスした方が、このターゲットに効くということだ。この広告慣れしたターゲットには、面白くて、賢くて、エンターテイメントなクリエイティブが求められることが分かった。
実施
コミュニケーション戦略:
リアルコーク・テーストのメッセージは、幅広く劇場CMを含め、テレビ、平面、ネット、ラジオ展開を行った。
コークゼロがメガブランドであることを印象付けるために、コークが提供していたスポーツイベントのNASCARやNCAA等でCM展開を図った。このことは、コークの味とコークゼロを結び付けるだけではなく、男性ターゲットにもアプローチする狙いを持っていた。
結果
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QP eyes
米国バージョンのコークゼロは、広告慣れした懐疑的なターゲット、ネガティブ感情を転換させるキャンペーンのフレームが、日本フィットネス・ブームに合わせたものとは異なり、大きな展開の差を生んだ。
テレビCM:
米国バージョンでは、コーク部門の社員が、コークゼロ部門を明らかな「味覚権?の侵害」と顧問弁護士に訴訟が可能かどうかを打診するCM。事情を知らされていない顧問弁護士が真剣に受け答えしているのがはらはらしてユーモラスなハーフ・リアルTVになっている:
http://www.youtube.com/watch?v=pv8YgrqUCVU&feature=PlayList&p
日本バージョンでは、「ゼロ系」飲料・食品が勢いを持っている市場参入においては、カッコよさから入り、ジェームス・ボンドのパロディとか、いろいろな試行錯誤を繰り返し、現在のコカコーラのブランド力を背景に、フィットネスの健康志向をアピールしているものに落ち着いた:
http://www.youtube.com/watch?v=ydbaCRXulqA
日本でも「ゼロ系」のまずさを指摘する意見もある。健康志向とのせめぎ合いが売れ行きを決めていくように思われる。米国バージョンのCMが関心と話題を喚起し「意外とまずくはない」という試飲結果があいまって、米国需要を支えているという見方をとりたい。CMに簡単にブレーンウオッシュされるほどシンプルではないと考える。